憲法記念日の3日、憲法を守る立場から市民が主催する集会や催しが、岡山市で相次いで開かれた。有事法制関連3法案への反対を訴える内容が目立った。
同市古京町1丁目の三木記念ホールでは、学識者や労働組合などでつくるグループが、26回目の「輝け!日本国憲法集会」を開催。コメディアンの松元ヒロさんのコントと、水島朝穂・早大教授の講演に約450人が集まった。
松元さんと水島教授の2人が考案したコント「憲法くん」を、松元さんが披露。
「私(憲法)をリストラしようという人がいるけれど、私はあまり使ってもらってないんです」と訴え、憲法前文を読み上げると、拍手が沸いた。
水島教授は今回の3法案を「内外に敵や非国民をつくる有事“挑発”法案」と批判した。
一方、市民グループ「とめよう戦争への道!百万人署名運動」県連絡会は、同市表町2丁目のアリスの広場前で、3法案反対と、平和憲法の尊重を訴えた。
会社員や主婦、学生ら約10人のメンバーが、道行く市民にビラ約500枚を配り、署名を呼びかけた。署名は県内で2万人を目標としており、今国会の会期中に小泉首相と衆参両院議長に提出するという。
同連絡会の野田隆三郎代表(65)は「戦争に反対した人は処罰され得るという点が、憲法の理念を蹂躙(じゅうりん)しており、戦前に逆戻りすることにつながる」と強調した。