現代軍事法制の研究
〜脱軍事化への道程〜
水島朝穂 著
『きみはサンダーバードを知っているか』の編著者が世に問う、
「軍事力によらざる平和」へのメッセージ
今年は、カント『永遠平和のために』刊行二百周年。その年に送る、「平和」達成の視点から「脱軍事化」への道筋を追求する重厚な実証分析の書。
日本国憲法の平和主義をめざすのか、それとも「普通の国」の道を選ぶのか、わが国は、大きな転換点に立っている。そして、軍事力によらない平和の達成のためにも、「軍事」の実態を知ることがとても大切である。
(以上広告より抜粋)
目 次
- 第1章 「安全保障」をめぐる諸問題
- 第一節 現代日本の「安全保障」
- 第二節 「ポスト冷戦」の「安全保障」問題
- 第2章 現代軍事法制の構造 その一
- 第一節 現代軍事法制の形成──旧西ドイツの再軍備過程
- 第二節 軍人の自由
- 第三節 軍隊における「精神教育」
- 第3章 現代軍事法制の構造 その二
- 第一節 軍隊に対する議会統制──ドイツ連邦議会防衛監察委員
- 第二節 軍事司法制度
- 第三節 軍事秘密保護制度
- 第4章 緊急事態法制の展開 その一
- 第一節 憲法と国家緊急権
- 第二節 旧西ドイツにおける緊急事態法制
- 第三節 ベッケンフェルデの非常事態規定モデル
- 第5章 緊急事態法制の展開 その二
- 第一節 日本における「有事法制」の展開
- 第二節 民間防衛法制
- 第三節 安全保障会議設置法
- 第6章 「ポスト冷戦」の軍隊の新しい機能
- 第一節 PKO協力法
- 第二節 PKO協力法と自衛隊の変容
- 第三節 ドイツ連邦軍のNATO域外出動
- 終 章 脱軍事化への道程──軍事法制の終焉
- 第一節 ドイツ連邦軍の「改編」構想
- 第二節 脱軍事化の動向と平和論
- 第三節 軍事力によらない平和